こんにちは、清水弥生です。
当社は月1回、競売や任売のセミナーを行っています。
これまでいろんな会社の競売セミナーに参加した投資家さんが、
当社のセミナーに参加されて「わかりやすい説明で、やっと競売の内容が理解できた」との感想を頂いたこともあります。
ありがたいお言葉です。
競売は「第二の不動産マーケット」と言われています。
大手のポータルサイトでは見つからない物件に出会えるからです。
ですが、そこは競売、入手するにはやはりプロの手が必要になります。
そのような時には、いきなりのご連絡もアリですが、まずはセミナーに参加していただき
第二の不動産マーケットをご理解いただいた上で、着手していただければ嬉しいです。
さて、話は元に戻りますが、当社のセミナーには女性の参加者も増えてまいりました。
女性の参加は大歓迎!です。
好奇心旺盛でいろんな会社さんのセミナーに参加されるのは良いのですが、
先日少し驚いたことがありました。
以前当社のセミナーに参加された女性のA子さんから、突然電話が入りました。
忘れもしません。ある日曜日の午後4時頃でした。
A子さん:「あの~、以前お宅のセミナーに参加したA子と申します」
私: 「あら、A子様。ご無沙汰しております。お元気でしたか?」
A子さん:「あの~、ご相談があってご連絡しました。」
私: 「どのようなことでしょう」
A子さん:「急ぐんですが。」
私: 「ハイ?・・」 と私が怪訝な声を出すと、いきなりA子さんは涙声になりました。
事情を聴くと、今日、ある不動産投資会社のセミナーに参加して、
その後に担当者にピッタリマークされて物件をあれこれ紹介されたとのこと。(と、ここまではよくある話)。
しかーーし、その後あまりにも開放してくれないし、疲れて頭がぼーっとしてしまったA子さんが何をしたかというと、
紹介された物件の契約書に押印をしてしまったとのことでした。
セミナーを行っていた業者が売主の物件で、契約書の押印だけでなく、
その日たまたま持っていた確定申告の書類もその担当者に預けて来たそう。
そのまま業者から解放されたA子さんは、当時まだ冷たかった外気に触れて少し冷静さを取り戻し、
事の重大さを認識されたのでしょう。
誰かに助けを求めようと必死に考えて、同業者である私のことを思い出してくださったのだと思います。
A子さんの話を聞いて、私は一瞬言葉を失いましたが、ここは冷静に・・
「物件の詳細はわかりますか?全くご覧になっていないんですよね?」
「ハイ・・どうしたらいいですか?」
不安がっているA子さんから詳細な情報をもらい、パソコンで価格を調べました。
都内北区、JR某駅から徒歩数分のところにある新築の区分マンション。
明らかに物件価格が高すぎます。利回りも当然低い。
A子さんに状況をお話して、それでも購入されるかどうかを確認しました。
A子さんは「その物件はいりません!断りたいです。」ときっぱりおっしゃいました。
私はA子さんが落ち着いてきたので、
これからその会社に戻り契約を取りやめたいことをはっきり伝えること、
押印した契約書と担当者に渡した確定申告の書類をすべて返してもらうことを伝えました。
A子さんはもう涙声ではありませんでした。
その後A子さんから連絡が入り、無事すべての書類をもらいましたとのことで、
やっと安心することができたある日の日曜日でした。
女性の大家さん、いろんな勉強会に参加して知識を増やすのは私も大賛成です。
でも物件は(とくに近場であれば)、内見してから購入を決めましょうね。